☆梅雨は苦手という方も多いでしょうが、窓の外では紫陽花やとりどりの草花たち美しく咲いています。雨は農作物を成長させ、さまざまないのちを育みます。人間の身体もおよそ60％は水分。滝や渓流といった水辺が癒しスポットとして注目されるのも、私たちの遺伝子が水を求めているからかもしれません。次の休日は、季節のみずみずしさを体感できるところへ、出かけてみませんか？

☆今回は、古代から広く信仰を集め、歴史スポットも数多い吉野を訪ねます。



吉野山は大峯連山の北端に位置し、およそ8kmにわたって続く馬の背のような尾根沿いに寺社や史跡が点在しています。その頂上付近に鎮座するのが雨の神として知られる「吉野水分（みくまり）神社」です。「水分」とは「水配り」のことで、水を田畑に配分する灌漑（かんがい）の神様であったといわれ、日照りの時は、朝廷から雨乞いを祈願されたそうです。後に、「みくまり」が「御子守」へと変化して、子どもの守護神としても信仰を集めています。このほか、吉野山のシンボルともいうべき金峯山寺、静寂に包まれた如意輪寺、聖徳太子の創建とされる竹林院、天女伝説で知られる勝手神社なども、ぜひ訪れたい寺社です。

☆健脚自慢の方におすすめしたいのが「吉野・宮滝万葉の道」。その昔は、吉野の人々が伊勢神宮への参拝に行き交った信仰の道でしたが、今は杉木立の中を歩くハイキングコースとして整備されています。特に美しい景色を楽しめるのが、大伴旅人がその清々しさを歌に呼んだ清流「象（きさ）の小川」に沿った道。象の小川はやまとの水31選のひとつにも数えられています。また、宮滝の吉野川の両岸は巨岩奇石でおおわれ、風光明媚なその景観は『万葉集』の歌にも多く詠まれています。

☆吉野の名産として知られているのが、谷崎潤一郎の著作の題名にもなっている「吉野葛」。吉野は極上の葛が採れることで知られ、山で修行する山伏たちの保存食だったそうですが、今では葛を使ったさまざまな和菓子・料理なども作られています。また、柿の葉寿司や吉野川の鮎料理などもぜひ賞味したい名産です。次回は、伊勢を訪ねる予定です。

ブラジルのオークションで落札した、アイスコーヒーに最適のコーヒーです。この機会をどうぞお見逃しなく、夏限定の爽やかな甘みとコクをぜひお楽しみください。


●KBC-30　900ml瓶×4本入
　サンフランシスコ農園リキッドコーヒー（低糖）
　￥3,150（税込）

☆水は含まれるミネラル分の量によって軟水と硬水に分けられますが、水の硬度によってコーヒーの風味も変わることをご存じですか？　一般に軟水のほうがコーヒーの抽出に適しているといわれますが、同じコーヒー豆を使っても、軟水ではよりまろやかで適度な酸味がある味わいに、硬水なら苦味の効いた風味になることが多いようです。最近はさまざまな硬度のミネラルウォーターが市販されています。一度、硬度の違う水を使ってみて、風味を比べるのも楽しいかもしれません。