☆新緑が美しい季節です。「緑」という色には、イライラを鎮めて、ココロとカラダの疲れを解消する作用があるといわれ、最近では樹木の緑が持つ癒しパワーを健康づくりにいかそうという「森林セラピー」が注目されています。今年のゴールデンウィークは、曜日の並びの関係で例年より少し短めで、旅行も近場が人気だとか。遠出の予定がない日は、大好きなコーヒーをポットに入れて、近くの公園などで、のんびりと新緑に親しむのもいいかもしれませんね。

☆今回は、古代史の舞台として知られ、貴重な史跡が盛りだくさんの飛鳥を訪ねます。



☆飛鳥の史跡でいま最も人気が高いのが古墳群。折しも鮮やかな彩色画で知られる「高松塚古墳」の壁画保存や石室解体の様子がニュースなどで紹介されていますが、飛鳥にはこのほか、舞台のように平らで巨大な天井石が特徴的な「石舞台古墳」や、石室の天井に精密な天文図が描かれている「キトラ古墳」、6世紀後半に造られた奈良県最大の前方後円墳「円山古墳」など、数多くの古墳が点在しています。また、発掘によって出土した遺物などを展示する「飛鳥資料館」では、5月11日から27日までキトラ古墳壁画「玄武」の特別公開も行われます。古代史ファンや美術に興味がある方は要チェックです。

☆万葉集の世界に興味がある方なら一度は訪れたいのが「奈良県立万葉文化館」。日本最古の歌集をモチーフにして描かれた日本画や万葉庭園をはじめ、万葉の世界を体感できる展示が充実しています。一方、寺院では、日本最古の仏像といわれる高さ約2.75mの飛鳥大仏（釈迦如来坐像）を本尊とする「飛鳥寺」、聖徳太子生誕の地と伝わる「橘寺」、シャクナゲ、サツキの名所として知られる「岡寺」などが、必見スポット。飛鳥では見どころが広範囲に点在しているので、レンタサイクルでめぐるのが便利です。

☆グルメ派のあなたにぜひ試していただきたいのが飛鳥の蘇と呼ばれる古代チーズ。中央アジアからシルクロードを通って伝えられたといわれ、牛乳を8時間も煮詰めて作られます。また、飛鳥は古代米の産地としても知られ、栄養豊富な赤米・黒米・緑米は健康面からも注目されています。最近では、古代米を使ったお菓子なども開発されています。一方、飛鳥時代に唐から渡来した僧侶が、寒さをしのぐためにヤギの乳で作ったとされる郷土料理が飛鳥鍋。現代ではベースの鶏がらに、お店によって白味噌や醤油などをプラスし、さらにたっぷりと牛乳を加えたスープで作られていて、あっさりとした風味の中にコクがあるおいしさを楽しむことができます。次回は、吉野を訪ねる予定です。

☆お出かけの際やアウトドアでも、ホットコーヒーは温かく、アイスコーヒーは冷たく楽しみたいという方に注目していただきたいのが、保温機能のあるマグカップ。今まで、コーヒーを携帯しようと思うと、重量のある保温ポットなどを持ち運ぶ必要がありましたが、最近の携帯用マグカップは軽くて、保温性能も優れているのが特長。アイス専用のものと、温冷両用のものが市販されています。さらに、最近では水筒も一人向けの小さく、軽量なものが充実しています。次のお出かけは、ぜひお気に入りのコーヒーと一緒にどうぞ。