☆進学、就職、結婚、転居などで、春は新しい生活を始める人が多い季節です。清々しい気持ちで迎えたい春の朝はちょっぴり早起きして、お気に入りのコーヒーをゆったりと楽しんでください。コーヒーに含まれるカフェインや芳香成分で、“暁を覚えず”といわれる春の朝も目覚めすっきり。フレッシュな気持ちで、新しい1日をスタートできるはずです。

☆焙煎（ロースト）とは、コーヒーの生豆を火力で炒ることです。コーヒー豆は生の状態では、味も香りもほとんどなく、焙煎によってあの香ばしい風味が引き出されるのです。焙煎はその度合いによって、浅炒りのライト、シナモン、中炒りのミディアム、ハイ、シティ、深炒りのフルシティ、フレンチ、イタリアンの8段階に分けられ、一般に焙煎が浅いほど酸味が、深いほど苦味が、それぞれ強くなります。 日本でよく飲まれているのは、中炒りのコーヒーですが、最近はイタリアンコーヒーの人気も手伝って、深炒りのコーヒーも一般的になりました。

☆焙煎の目的は生豆の本来の良さをしっかりと引き出すことにあります。そのためには、豆に最適な焙煎度合いに、ムラなく炒りあげることが大切です。炒りが足りないと、どれほど良質の豆でも風味を引き出すことができず、一方、炒り過ぎても雑味が出ておいしいコーヒー豆にはならないのです。また、同じ銘柄の生豆でも豆の状態は毎回異なります。さらに、豆をブレンドした場合は、それぞれの豆の個性を熟知していないと、生豆の良さを引き出す焙煎はできません。

☆キョーワズコーヒーでは、生豆の個性や焙煎機の特徴を知り尽くした熟練のスタッフが、少量の釜を使って一粒一粒の豆を丹念に焙煎しています。それぞれの生豆の状態に最適な焙煎を行うために、決して機械まかせにはせず、豆の状態を確認しながら、焙煎時間や温度をこまやかに調節しています。それは、コーヒー豆の品質と鮮度にかたくななまでにこだわって、本当においしいコーヒーをお届けするキョーワズコーヒーのロースターとしての誇りなのです。

☆コーヒーの香りには、目覚めをすっきりさせたり、気分をリラックスさせる成分が含まれているそうです。では、香り高いコーヒーを淹れるためには、どうすればいいのでしょうか？　当たり前ですが、いちばん大事なポイントはできるだけ新鮮なコーヒー豆を使うこと。焙煎、粉砕（グラインド）されたコーヒー豆は、時間とともに風味が劣化します、豆の購入の際は、2週間位で飲みきれる量を目安にして、密閉できる容器で保管してください。

☆水（湯）にこだわることも大切です。臭いがある水や、飲んでまずいと感じる水では、香り高いコーヒーを淹れることはできません。また、香りを引き出すためには、二酸化炭素がたっぷりと含まれている新鮮な水を使うことがコツです。水道水を使う場合は、蛇口からくんですぐに沸かしたものを使いましょう。何度も沸かし直したり、長時間沸かし続けたポットなどの湯はおすすめできません。ただし、朝一番の水道水は少し水を流してから使うようにしてください。また、コーヒーをおいしく淹れるために最適なお湯の温度は95℃前後。お湯が沸騰したらすぐ火を止めて、ほんの少し（20〜30秒程度）おいてから使うと、ちょうど95℃前後になります。次にコーヒーを淹れる時には、ぜひここでご紹介したことに少し気をつけてみてください。