このコーナーでは毎回、コーヒー生産国の最新情報をご紹介します。
第一回目は、キリマンジャロがそびえる中央アフリカ、タンザニアからの話題です。
◎「キリマンジャロ・ルカニアラビカ」コーヒーによる森林保全/辻村英之(農学研究科・生物資源経済学)
☆コーヒーの木は直射日光を嫌うため、日陰樹(シェイドツリー)の木陰で栽培されてきました。しかし近年、品種改良が進んで日なたでも育つ「サン」コーヒーが増加したことで、森林破壊が進んでしまいました。スーパーでよく見かけるようになった「レインフォレストアライアンス(熱帯雨林同盟)」や「バードフレンドリー(鳥に優しい)」マークの付いたコーヒーは、森林破壊を避けるため、樹木の下での栽培が認証されています。
☆キリマンジャロ山中のルカニ村においても、昔から自生する林木、果樹、そして村民の主食であるバナナなどが、コーヒーの木に日陰を提供しています。 |